今オフはマートン争奪戦!? 成績低下でトラブル続きも「再生は可能」
2年連続で最多安打とベストナインに輝きながら、今季は極度の不振に苦しんでいる阪神・マートン外野手。
6月には首脳陣に緩慢な守備を指摘され、
「相手にわざと点を与えたんだ」(日刊ゲンダイより)
などと暴言を吐き、8月中旬にも関川外野守備走塁コーチと衝突するなど、優良助っ人から一転、すっかりチーム一の問題児となってしまった。

こうした振る舞いと若返りを図りたいチーム事情もあり、今季限りでの退団が有力視されているが、過去2年間の実績を考えれば他球団が放っておくはずがない。
ある球団の編成担当者はこう語る。

「阪神という特殊な球団にいるからトラブルにもなったけど、根はマジメだし、野球に真摯に取り組む人間です。複数の球団が、環境さえ変われば、再生も可能だと判断している。
マートンの放出が決まれば、獲得に手を挙げる球団は1つや2つじゃないはずですよ」(同)

別の球団幹部によると、今オフに中島がメジャー移籍するとみられる西武、フェルナンデス、ハーパーという助っ人2人が機能していない楽天、右の巧打者がいないロッテ、最下位からの脱出を図るDeNAが興味を示しているとのこと。
また、ブランコの去就次第では中日も争奪戦に参加する可能性があるという。

マートンの年俸は約2億2000万円と高額だが、前出の編成担当者は、
「本人が阪神から出たい気持ちが強いようだし、マートンクラスの選手であれば、他の補強費を削ってでも欲しいという球団がほとんど」(同)
と指摘。
ここまで来ると流出は決定的と言えそうだが、他球団からの高評価に阪神内部からも、
「チームが低迷している上、マートンが同一リーグに移籍、来季こっぴどくやられようものなら、それこそ赤っ恥やないか。
やるやらないは別として、とりあえずカネでつなぎ留めておくべきじゃないか」(同)
といった声が出始めているという。

4日に1軍復帰したマートンは、3試合で12打数1安打といまだ調子が上がらない様子。
優勝争いから脱落しモチベーションが低下しているとすれば、環境を変えればまだまだ再生可能という言葉にも真実味が出てきそうだ。
(2012年9月8日)
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