強い巨人再来! クライマックスシリーズ制覇の裏に隠された原イズム!
25日に東京ドームで行われた、巨人中日・セCS第2ステージ第4戦。

巨人がリーグ優勝のアドバンテージ1勝を含め2勝1敗1分けで迎えたこの試合。
同率の場合はシーズン順位の上位が日本シリーズ進出という規定の為、巨人はクライマックスシリーズ制覇に大手をかけていた。
試合はここまで熱戦を繰り広げてきた両者の名に恥じない展開となり終盤までもつれる。
そんな重々しい空気が打ち破れたのは八回。今季巨人をバットで引っ張ってきたアレックス・ラミレス外野手(34)が左翼席へ決勝の2ランを放ち勝負あり。
このラミレスの一発が決勝点となり終わってみれば6-2で巨人が中日を下し、6年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。

試合終了の瞬間、喜ぶ選手たちがグラウンド中心に集まるなか、原辰徳監督(50)は驚いたような表情を見せながら選手に説得させその輪の中にやってきた。
そして始まった胴上げ。選手やスタッフ一同は監督への感謝を表現するかのように監督を8度宙へ誘った。
胴上げが終わると原監督の目には涙があふれていた。選手・スタッフの気持ちその一つ一つが有難かった。

実はこの胴上げは元々予定されていなかったのだという。
“胴上げは日本シリーズで日本一になった時にやろう!”そう選手たちには伝えられていた。
しかし選手・スタッフはこのクライマックスを制した喜びを抑えることができなかった。

その理由は昨年のクライマックスシリーズにさかのぼる。
リーグ優勝を果たした巨人だったが、クライマックスシリーズでは中日相手に3連敗となすすべなく、日本シリーズ出場を逃した。
当然日本シリーズが終わった頃には巨人がリーグ優勝したことなど忘れ去られていた。
原監督の解任騒動にまで事は及んだものの、リーグ優勝した点は評価され監督を続行が決定。

今回の借りは必ず返してやる! そんな気迫で挑んだ今シーズンだった。
シーズン序盤はそんな気迫が空回りしなかなか調子が上がらない。
一方阪神は首位を独走しリーグ優勝は間違いないと言われていた。
だが、それでも原巨人はあきらめなかった…昨年の悔しさを胸に…。

そして見事な逆転劇でリーグ制覇を果たし、神様のいたずらであろうか、日本シリーズをかけて戦う相手は昨年と同じ中日だった。

それでも原監督はうろたえない。
巨人の強力打線に加え、坂本や木村拓といった若手やベテラン選手も根気よく起用し、選手と監督の間に揺らぐことのない信頼が生まれていた。

だからこそ、この溢れる喜びがあったのだろう。
強力助っ人ばかりをかき集めれば勝利は勝ち取れると考えていた頃の巨人は今はもうない。
原監督の“選手は「宝物」”の精神がやっと身を結んだ瞬間だった。

しかし戦いはまだ終わりではない。
日本シリーズで対するパ・リーグ代表は、渡辺新監督を迎えて生まれ変わった埼玉西武。
このチームも昨年のBクラス落ちを糧に団結力ではい上がってきたチームである。

短期決戦という難しい戦いの中で、“監督と選手の信頼感”“チーム全体の団結力”というものをより多く出したチームが今季の日本一に輝くことは間違いない。

“チーム力”が試される今年最後の決戦がもうまもなく幕を上げる。
(2008年10月27日)
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