脳科学者・茂木健一郎氏、「暇がなかった…」と3年間で4億円申告漏れ!!

脳科学者の茂木健一郎氏(47)が東京国税局の税務調査を受け、2008年までの3年間で約4億円の所得の申告漏れを指摘されていたことがわかった。

3年間に著書の印税や講演料、テレビの出演料などの収入があったが、一切申告していなかった。

無申告加算税を含む所得税の追徴税額は1億数千万円に上るという。

茂木氏は期限後申告に応じて、既に無申告分の納税を済ませ、近く無申告加算税分も納付するとしている。

茂木氏は06〜08年、「ソニーコンピュータサイエンス研究所」(東京)のシニアリサーチャー(上席研究員)としての年間約1000万円の給与所得のほか、著書の印税やテレビの出演料、企業や大学などの講演会の講演料など4億円近い雑所得があった。

茂木氏は、給与所得と雑所得を合算して納税額を確定させ、居住地の税務署に確定申告する必要があったが、06年から08年まで全く申告を行わず、源泉徴収分を除いた所得税1億数千万円を納税していなかった。

銀行には数億円の預金があったという。

茂木氏は、著書が売れ、メディアにも頻繁に登場する一方で、確定申告をしていなかったことから、2〜3年前に税務署から申告を求められたこともあった。それでも申告を行わず、税理士に税務処理を依頼することもなかったという。

無申告加算税の税率は、過少申告加算税(10〜15%)より高い15〜20%と定められている。

茂木氏は「読売新聞」の取材に対し「仕事に追われて、全然、書類の整理ができずに、申告する暇がなかった。その意味では申し訳ない」とし、「知り合いの税理士がいなかったし、(税理士に頼む)暇もなかった。そろそろやらないとまずいな、と思っていたら、(地元の税務署ではなく)国税局が来た。今後は雇うつもり」と答えている。

茂木氏は、東大理学部物理学科と同大法学部を卒業した脳科学者。「脳を活かす勉強法」「ひらめき脳」など多数の著書があり、テレビ番組のキャスターやコメンテーターとしても知られている。

それにしても、この不況の中、税理士を頼むヒマもないほど稼いでいたとはうらやましいことだ。(松野)


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