【地震情報】死者・不明者1000人超。余震、津波の被害続く

マグニチュード(M)8.8、最大震度7となった国内史上最大の東北・関東大地震は、12日も各地で被害の報告が相次ぎ、死者・行方不明者は1000人を超える見通しとなった。

警察庁によると、死者は岩手、宮城、福島各県を中心に午前8時現在で計217人が確認され、行方不明者は681人。これ以外に仙台市若林区で水死とみられる200〜300人の遺体が見つかったほか、宮城県名取市の海岸で100人程度の遺体が見つかったとの情報があり、被害はさらに拡大する恐れがある。

12日も最大でM6クラスの余震が発生。気象庁によると、有感の余震は11日夜の段階で100回を超えている。同庁は、関東に甚大な被害を引き起こした11日の茨城県沖のM7.4の地震も、余震の可能性が高いとみている。

一方、東京電力によると、福島第1原発(福島県大熊町、双葉町)の正門付近で、通常の約20倍の放射線量が検出された。放射性物質が漏れた可能性があるという。

東電によると、福島第1原発2号機は冷却機能が停止。1号機も原子炉格納容器内の圧力が上昇したため、破壊を防ぐため弁を開く。微量の放射性物質が放出される恐れがあり、政府は半径10キロ以内の住民に避難を指示した。(松野)


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