SNSブーム終焉? 55%のユーザーが「興味がなくなった」

日本のSNSユーザーの55%が「SNSへの興味がなくなってきた」――調査会社のシノベイトが10月10日に発表した国際的な意識調査で、こんな結果が出た。興味がなくなってきたと答えたSNSユーザーの割合は、SNS発祥の地・米国(45%)より高かった。

調査は今年6月に、17カ国の計1300人を対象に行った。日本、米国、カナダ、ドイツ、フランス、オランダではオンラインで、ブラジル、ドイツ、ポーランド、セルビア、スロバキア、南アフリカ、台湾では電話で、ブルガリア、インド、インドネシア、アラブ首長国連邦(UAE)では面接で調査した。

SNSを知っていると答えた人の割合が高かったのはオランダ(89%)、日本(71%)、米国(70%)の順だった。SNS利用率が最も高いのもオランダ(49%)で、UAE(46%)、カナダ(44%)、米国(40%)、日本(40%)と続いた。

「SNSへの興味を失ってきている」と答えたSNSユーザーは、世界全体で36%。日本では55%だった。

同社の藤木里佳さんは「日本は短期間でSNS人気が高まった。mixiのブームが最高潮だったとき、SNSに興味がなかった人もとりあえずmixiに参加したが、それは長くは続かない。mixi上の友人は実社会上の友人であるケースが多く、再び従来のコミュニケーションスタイルに戻ったとも考えられる」と分析している。

SNSユーザーに、現実社会の友人とネット上の友人についても聞いた。「現実社会よりネット上の友人の方が多い」と答えた人は日本では11%。割合が多かった国はUAE(37%)、南アフリカ(35%)、米国(32%)だった。「現実世界よりネットで友人を作る方が簡単」と答えた人の割合は、全SNS ユーザーの46%。日本では34%だった。

「SNSに危険がひそんでいる」と感じているのは、日本のSNSユーザーのうち51%。危険と考える理由としては「プライバシーが保護されない」(48%)、「顔を合わせてのコミュニケーション能力が失われる」(27%)、「子どもの安全が保護されない」(12%)だった。


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