金子賢が俳優復帰、とうとう格闘家から引退へ

(02/21)

総合格闘技の「格闘家」として活動してきた金子賢（30）が引退。芸能活動に復帰することが明らかになった。日刊スポーツが報じている。

昨年大みそかにK-1 Dynamiteのリングで､引退を賭けたボビー弟のアンディ・オロゴンとの対戦で判定負け。とうとう「素人対決」にも負けた。キャリア不足の「格闘家」に､話題先行で分不相応なマッチメイクが繰り返され､様々なバッシングを受けながら三戦全敗。さすがに本人も
潮時を悟ったということか。

「勝ちたい気持ちはあった。でも簡単に勝てるものではないことも分かっていた。悔しかったけど､これが全力を出し切った結果。自分なりに受け止めていま
す（本人談・日刊スポーツ）」

芸能活動を休止し､初リングとなるPRIDE参戦が決まると「芸能人に何ができる」「アマチュアの大会から始めろ」とバッシングを浴びた。二戦目のHERO'S参戦前､前田日明スーパーバイザーが「芸能人が出る場所じゃない」と激怒し､前日の会見であいさつに来ないなど無礼を繰り返
す金子に再び怒りを露わにするなど､リングの外でも騒動になった。

前田とは後に和解したものの､当の前田は「格闘技好きと公言したばかりにテレビに乗せられてしまって､かわいそう（前田日明・スポニチ）」と皮肉混じりに語るなど､周りの目は終始冷ややかだった。

3月放送の日本テレビ系スペシャルドラマと､フジテレビ系ドラマ「くうねるところすむところ」の出演依頼が届き､ついに復帰を決意したという金子。今後もトレーニングは続けるが､試合出場の予定はない。本人は「今はテンションも高く､仕事が楽しみ。役を見詰める角度に少し
幅が出てきたような気がします（本人談・日刊スポーツ）」となんとも能天気なコメントをしている。

格闘技界では､客寄せ─転じて「視聴率パンダ」と呼ばれ続けた金子。はてさて､本業でも数字の取れる仕事ができますかどうか。（淺川）