地デジカを超えた!?　人気大爆発のアナロ熊ってナニモノ？

地上デジタル放送推進をPRするキャラクター､地デジカに対抗してネット上で作られたキャラクター「アナロ熊」が評判だ。

17日には「アナロ熊のうた」が携帯電話の着信メロディとして配信開始。レコチョク着うたチャート（17日付）で初登場5位にランクインし､のまネコ騒動で話題となった「恋のマイアヒ」以来のネット発ヒットの兆しを見せ､Googleの「急上昇ワードランキング」にも登場した。

アナロ熊は､11年7月のアナログ放送終了に向けて「受信中止」を推進するために生まれたパロディーキャラクターで､誕生日は09年4月29日。

インターネット掲示板「2ちゃんねる」に出現。民放連が「地デジカ」の二次使用を認めない声明を出したことに対する抗議の意味合いから､著作権フリーを表明して自然発生的に生まれた。

頭に八木・宇田アンテナを生やし､つぶらな瞳が特徴でどことなく哀愁が漂う風ぼうは､やがて絶滅する自らの運命を覚悟しているかのようだ。

そんなアナロ熊の切ない人生を懐かしいメロディに載せて歌っているのが､ボーカロイドの初音ミク。去りゆくアナログ放送への惜別をコミカルに歌った同曲は､「ニコニコ動画」と「You Tube」の2大サイトで6月までに合計130万回の閲覧回数を記録。

人気では完全に「地デジカ」を上回ったと思われる「アナロ熊」。

陰の「地デジ推進大使」といってしまっては皮肉だが､本家より訴求力はありそうだ。大使復帰の声もある草なぎ剛との共演を希望するファンの声さえある。

なお､アナロ熊は､アナログ放送が終わる11年7月までの短い命だが､現在もアニメや実写など様々な動画が増殖している。(松野)