大家族･渡津家で三女と七女が相次いで妊娠! 父親も怒り心頭!

2男12女の大家族･渡津家は､2011年大きな局面を迎えた｡

現在島根県浜田市で家族とは別居中の七女･奈々世さんが､17歳にして妊娠｡
父親･健治さんには彼氏がいることすら報告していない｡いきなり妊娠を伝えなければならず､彼女もどうしようか躊躇っていた｡

そして奈々世さんが妊娠の事実を告げ､彼氏が父親へ挨拶に訪れることとなった｡
お相手となった男性は21歳になったばかりの青年｡｢筋は通さないかん｣と彼は厳しく忠告した｡

彼氏は子供を出産させたい意思は強いと言い､両親にまだきちんと話していないものの､自分がしっかり話を付けると健治さんに向けて断言｡
見た目はチャラく､｢正直な事言えば最初入ってきた時ぶん殴ってやろうかと思った｣と怒りが込み上げていた彼も､真摯な態度に理解を示して出産を受け入れている様子だ｡

奈々世さんの良き相談役となっていた姉の三女･遥さんは､一度目の結婚で一児を授かるも早々に離婚してしまい､子供を女手一つで育てることが出来ず､施設に預けてしまう｡
二回目の結婚も僅か3ヶ月で離婚｡父親からも大目玉を食らった｡

実家や妹の家に住んだ後､とあるバーで働き始めると､同店の経営者の男性と同棲を開始｡
まもなく新たな生命を授かり､入籍｡夫婦ともども一生懸命働き､施設に預けていた長女･希桜ちゃんも引き取ることが出来た｡

しかし､夫が経営するバーは長引く不況で経営が悪化｡売上も厳しく生活はギリギリで､遥さんの体力も限界に｡
せっかく長女を引きとって親子3人での生活をスタートさせたのも束の間､再び希桜ちゃんは児童相談所へ戻ってしまった｡
状況を見た健治さんは､自分が孫である希桜ちゃんを引き取ることも検討し始める｡
もし自分が預かったならば､遥さん夫妻には会わせない方向で考えるといい､思い悩んでいた｡

9月10日頃出産予定の遥さんだったが､一週間も早くつわりがやってきて緊急入院｡
翌朝には破水して分娩室に運ばれた｡肝心の夫は過労で倒れ同じ病院に入院していた為､出産に立ち会うことが出来ない｡
遥さんの母親･泉さんが病院を訪れて容態を訊ねるが､分娩室に入ってから3時間以上一向にお産は進んでいない｡

6時間が経過してようやく赤ちゃんが顔を出し始め､最後の力を振り絞り無事､出産を終えた遥さん｡
夫も病室からやってきて自分の子供とご対面｡元気な女の子で､名前を音桜ちゃんを名付けた｡
遥さんの兄弟姉妹は姪に当たる赤ちゃんを見て喜びの笑顔を浮かべるが､健治さんだけは孫に会おうとしない｡
施設に預けられたままの長女･希桜ちゃんを気にかけていたからだ｡

遥さんの夫は｢家族4人で頑張ろう｣と意気込むも､長女を引き取るかについては言及していなかった｡
新しい命に恵まれたのは幸せなこと｡一方､健治さんは何度も口にしてきた｢筋を通せ｣という言葉通り､いつまでも施設に預けたままでは長女があまりにも可哀想だ｡

一難去ってまた一難､渡津家ファミリーに安堵の時はそう易々とやってきそうにない｡

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