FA宣言の多村仁志がソフトバンクに残留!! 決め手はファンからの熱い声援!!

メジャー移籍を視野に海外FA権を行使していたソフトバンク･多村仁志外野手が24日､チームに残留する意向を明らかにした｡

今月15日にFA権行使を表明した際､
｢リーグ関係なく､自分の中の価値観と球団の価値観が一致するようなところでプレーしたい｣(スポニチアネックスより)
と国内外含め全球団OKの姿勢を表した多村｡
国内では獲得を申し出る球団は現れなかったが､今年のワールドシリーズを制したジャイアンツが調査に乗り出すなど動向が注目されていた｡

多村は今季､チーム3冠となる打率.324､27本塁打､89打点の好成績を残しリーグ優勝に貢献｡
球団は4年の大型契約を提示し残留交渉を続けてきた｡

この日､福岡市内で行われた交渉で改めて4年契約を提示された多村は､
｢必要とされていることが伝わった。(FA宣言残留を)受け入れてくれて感謝している｡来年以降もソフトバンクにお世話になろうと思います｣(同)
と明言｡
決断に至った理由を､
｢優勝パレードにも参加し､ここで野球をしたいという気持ちが強くなった｣(同)
と説明した｡

20日に福岡市内で行われたリーグ優勝パレードには約25万人が参加｡
沿道のファンから
｢(優勝を)ありがとう｣(ニッカンスポーツより)
と声をかけられた｡
さらに､尊敬する王貞治球団会長から直々に残留要請を受け､多村の気持ちは固まった｡

ここ数年､ポストシーズンでの敗退が続いているソフトバンク｡
雪辱に燃える来季､多村の残留はどんな補強よりも意味があるだろう｡

(2010年11月25日)

その他のBASEBALLニュース