楽天･田中､実戦初登板は2回1失点ダル流フォームは一時封印へ!

昨季沢村賞を獲得した楽天･田中将大投手が13日､紅白戦に初登板｡
2回4安打1失点という内容ながら､調整段階のため失点も前向きにとらえた｡

初回､いきなり阿部､銀次に連打を許し､自らの暴投も絡み失点｡
2回はルーキー･三好に中前へ運ばれ､マウンド上で何度か首をかしげる場面も見られた｡

試合後､報道陣から自己採点を聞かれた田中は､
｢採点不能じゃないですか｣(サンケイスポーツより)
と苦笑い｡
それでも､直球は最速146キロをマークするなど調整は順調のようで､
｢まあ､シーズンに入るにあたって､無失点で入るより､点をとられた方がいい｡打者との感覚を確認できたのはよかった｣(同)
と収穫を強調した｡

また､この日は大きな方向転換を迫れたマウンドでもあった｡

田中は1月上旬､宮崎でダルビッシュと初の合同自主トレを敢行｡
そこでダルビッシュから軸足の使い方について助言を受け､キャンプではフォーム修正に着手していた｡

しかしこの日､
｢みなさん(報道陣)がいるので話しますけど｣(同)
と前置きした上で､
｢自分にとって自然にできるフォームで投げます｣(同)
と早くも新フォームを封印すると宣言｡
開幕までの時間を逆算し､このまま続けてもチームに迷惑をかけると判断したという｡

ただ､新フォーム習得を諦めたわけではない｡
｢今は自分の頭の中にしまっておいて､困ったときにまた出していけばいい｣(同)
と前を向いた｡

今季はダルビッシュに代わって日本球界を背負って立つ田中｡
慣れ親しんだフォームで､2年連続沢村賞､そしてチームの優勝を目指す｡

(2012年2月14日)

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