｢関東芸人はM-1で勝てない｣ナイツ･塙宣之の生々しいインタビューが話題!

『M-1グランプリ』決勝進出組の常連で､漫才協会副会長に選任されたナイツ･塙宣之が､『集英社新書』のインタビュー記事で､同大会について語っている｡あと一歩のところで優勝を逃した彼は､漫才日本一決定戦と称される『M-1グランプリ』を一体どのように感じているのか｡インタビューは､驚きの一言から始まった｡

｢そもそもですね､M-1は吉本興業がお金を出して､自分のところのタレントを売り出すために作ってくれた階段なんですよ｡本来､吉本の芸人だけでやってもいいのに､その階段を､わけのわからない吉本以外の芸人が上がれることだけでも感謝しなきゃいけないと思うんです｣

その上で､ナイツやオードリー､ナイツやメイプル超合金など､同大会をキッカケにブレイクした芸人は､｢M-1のお陰で芸人として食っていけるようになったところもある｡十分じゃないですか｣と欲を出さず､優勝など狙うべきではないと説いた｡

｢『アホか!』とか､東京の言葉に置き換えられそうで置き換えられない言葉がいっぱいある｡そこで､もう勝てないんですよ｡ある意味､漫才は､関西弁のための演芸といってもいい｡落語には江戸落語と上方落語と､東西それぞれの文脈がありますが､"漫才＝上方漫才"なんです｣

『M-1グランプリ』を､関西地方出身の上方漫才のための大会だと断言した塙宣之｡4分間という限られたネタ時間といい､審査方法といい､全てにおいて関東芸人には不利な条件が揃っている｡
彼が言うように､決勝に進出して全国ネットで自分達の漫才を観てもらうだけで､十分なのかもしれない｡バラエティー番組で売れるには､漫才以外の要素が大きいのだから｡

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