スリムクラブが｢M-1｣決勝で披露した民主党ネタは元々自民党だった!

スリムクラブが｢M-1｣決勝で披露した"民主党"ネタは元々"自民党"だった!

2010年の『M-1グランプリ』で彗星の如く現れた若手お笑い芸人･スリムクラブ｡
ボケをなるべく多く盛り込む･テンポよく､といった"M-1の教科書"とは真逆をいく独特なテンポのネタは賛否両論あるものの､高い評価を得たと言って良い｡

最終決勝で彼らが見せた｢葬式｣ネタは､優勝を成し遂げた笑い飯が見せた｢小銭の神様｣ネタよりも観客のウケは良かったように思える｡
特に､｢なんとかならんかね｣→｢民主党ですか?｣→｢お前だよ!ふざけんな!!この状況で民主党の事考えるの､民主党にもいないよ!｣という一連の流れは審査員も思わず表情が緩んで笑ってしまうほど大爆笑を呼んだ｡

スリムクラブは今年から漫才のスタイルを変えたわけではなく､昨年以前も同様のネタで『M-1グランプリ』に出場していた｡
昨年は準決勝敗退で敗者復活戦に出場､その舞台でも今回決勝で披露したネタとほぼ同じネタを使っていたが､あの"民主党"の部分は違う政党の名前だったのだ｡

実際のネタ中のやり取りは､
｢(歌を口ずさみ､相手からおい!と言われて)なにか?｣→｢お前だよ!ふざけんな!!この状況で自民党の事考えるの､自民党にもいないよ!｣
である｡

2009年は衆議院議員選挙で自民党が民主党に大敗｡その経緯を踏まえて自民党イジりのネタに盛り込んだのだろうが､2010年は鳩山由紀夫政権が総辞職･彼らの地元である沖縄県が普天間基地移設問題で激震が走るなど民主党が世間を大きく世間を騒がせた｡

その敗者復活戦ではネタの最後で
｢僕らは漫才の技術ゼロでここまで来ました!｣
と叫んでいたが､彼らなりに旬なネタを盛り込んだことで一躍注目を浴びる存在となったわけだ｡

『M-1グランプリ』で全国に名を売ることには成功した｡あとは2011年以降バラエティー番組でどう存在感をアピールするかが､全国区の芸人として生き残れるか分かれ道となるだろう｡

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