｢ゴチになります｣が企画打ち切り!? 別企画の準備が急務!?

ベテラン俳優･田山涼成を新メンバに迎えてスタートした日本テレビ系『ぐるぐるナインティナイン』の｢グルメチキンレース･ゴチになります!｣第12シーズンは､3月31日放送でリュ･シウォン､4月14日分であき竹城がゲストで登場｡
いずれも2時間SPと現在でもメイン企画として､同番組の長寿化に多大な貢献を果たしてきた｡

グルメ番組がごまんと存在する昨今のテレビ業界で､全く同じ企画が10年以上に渡り人気を保ち続けるのは稀少な存在だ｡
ルール形式に大きなテコ入れがなされない故､数年前からマンネリ化を指摘する声はチラホラ聞こえるも､安定した視聴率がそれらの意見をかき消している｡

見ている者も思わず舌鼓を打ちたくなる絶品グルメと､毎回ガチだと言われる全額支払い･ドラマチックなクビレースの展開も長寿化の要因に挙げられるだろう｡
ところが､是が非でも看板企画を守りたい日本テレビの思惑とは裏腹に､ここ最近｢ゴチになります!｣に対する苦情が急増していると『週刊女性』が報じている｡

クレームの原因は､ずばり3月11日に発生した東日本大震災｡
｢自粛の流れもあったのですが､海外ロケまでした放送は先に延ばせないという思いもあって放送に踏み切りました｣(芸能プロ関係者:週刊女性)

リュ･シウォンが登場した3月31日分も､まだ地震発生から20日後という予断を許さない状況下｡
同誌によれば､
｢毎日の食事を満足に食べられない人がいる中で､食べ物でゲームとはどういうことだ｣
といったクレームが番組宛に急増する事態に陥ってしまったそう｡

日本テレビに限らず､例えばTBS系では4月13日から放送が再開した『爆問!パニックフェイス』は番組タイトルを『爆問!パワフルフェイス』と変更｡番組内容もテレビ朝日系『爆笑問題の検索ちゃん芸人ちゃんネタ祭り』とほぼ同じスタイルのネタ見せ番組へ転換していた｡

おそらく"ドッキリ"という要素が不謹慎だと判断した上で変えざるを得なかったものと思われ､視聴者から批判が集中し視聴率が低下すればその分スポンサー離れも深刻化するため､局側は自粛の流れに従う他ない｡

｢ゴチになります!｣も例外でなく､
｢とりあえず､撮ってしまった分は今後放送予定ですが､これから行うロケについては予定が立っていないとか｣(テレビ局関係者:同)
と番組スタッフは頭を抱えている｡

国内最大規模の東日本大震災発生後は､なにかにつけて"不謹慎"という言葉が叫ばれ､芸能人はTV出演はおろかブログも自粛するなど全ての言動に細心の注意を払わなければならない状況が続いている｡

芸人達も｢被災地へ笑いを届けたい｣と意気込んで入るが､｢笑いよりも資金･資源｣だと言われれば返す言葉を失うだろう｡
｢ゴチになります!｣が『ぐるぐるナインティナイン』全OA中で占める割合は40%～50%に達する｡
良くも悪くも長年すがってきた名物企画が自粛となれば代替企画が不可欠となるが､果たしてその準備は出来ているのだろうか｡

◆関連ニュース