スマイル
[第10話]
ビト (松本潤) の裁判員裁判も最終日になった。06/19放送
裁判員の印象は、ビトにとってあまり良くないようだ。
しかし、裁判官も自分たちの判断が、一人の人間を死に追いやることに苦悩しているのがわかる。
ビトの無実を証明するために、 花 (新垣結衣) が証言台に立った。
ビトが計画的に事件を起こしたと主張する検事の 北川 (甲本雅裕) に、本当はそうではないと、「本当のこと」 を伝えようとする花。声の出ない花が必死に声を絞り出していた。
ところが、北川は、花が一番触れてほしくない、彼女の両親の過去を持ち出して、花を精神的に追い詰めた。
次に証人席に現れたのは、 林 (小栗旬) の母親・上倉暁子 (キムラ緑子) 。暁子は、林が小学生の頃に離婚していた。
涙ながらに、林が幼き頃に別れなければならなかった息子への思いを語る。
裁判員たちは暁子に同情的だった。
ビトの被告人質問で、北川は「なぜ、林を殺害した後、すぐに自首しなかったのか？」と問い詰められる。たたみかけるように「本当は逃げるつもりだったのではないか？」と言われ、ビトは言葉を失った。これは、ビトにとってとても不利な状況だった。
最終弁論で、一馬 (中井貴一) は検察側の主張を「全面否定」。正当防衛を主張した。
いよいよビトの運命を決める時がやってきた。
裁判長 (本田博太郎) のもと、最終評議が行われた。
当然のように、全員一致で有罪が決まる。残るは――量刑だ。
自分たちの判断が、一人の人間の命を左右する――裁判員らの表情は複雑だった。
ビトに判決が下る。
裁判員がビトに下した判決は――死刑だった。
ビトを支援する一同は、判決に愕然とした。一馬は、即日控訴する。
裁判が終わった。
拘置所の中で、ビトはあらためて林のことを考えていた。
06/26
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第1話
フィリピン人と日本人の間に生まれた青年。
現在は食品加工会社に住み込みとして働きながら、多国籍料理店を出店する夢のために、
忙しい合間をぬって夜は別のお店で働いている。
明るく活発な青年だが、実は内心、自分の生い立ちにコンプレックスを抱いている。
そんなコンプレックスから一度は世の中から道を外したこともあったが、
町村家で家族の温かさを知り、徐々に優しい心を取り戻しつつあった。
ある出来事がきっかけで失声症になってしまった少女。
声が出なくなってから数年、ハンデを抱えていることをまったく感じさせない笑顔で常に明るく振舞っている。
そんな彼女の優しい笑顔を見て周囲の人間も自然と笑顔になっていった。
そんなある日、花が一人の男と出会った。それが“ビト”である。
困っているところをビトに助けられて以来、花は少しずつ彼に好意を寄せていくのであった…。
伊東一馬弁護士事務所を経営し、現在はそこの所長として働く腕のたつ弁護士。
性格は外見に似合わず目立ちたがりでミーハー。
テレビ番組への出演を夢見ており、ゆくゆくはテレビのコメンテーターとしてレギュラー出演するのが夢である。
これだけを聞くとお調子者で明るいというイメージが強いが、
実のところは、誰にも言えない深い心の傷を抱えているのであった…。
母親譲りの江戸っ子。
ビトや金太らのお姉さん的存在としてみんなの面倒をみている頼れるお姉さん。
現在は伊東一馬法律事務所で新人弁護士として働いているが、
憧れの一馬からは直接指導してもらえず歯がゆい毎日を送っている。
ビトが世の中の道から外れかけた時期に所属していた不良グループのリーダーを務めている男。
細かいことは不明だが、ビトの運命を大きく狂わせた張本人であることは間違いない。
ビトが勤める町村フーズの社長。少年時代に逮捕された子供たちの面倒を見ている保護司でもある。
いつもビト達のことを優しく温かく見守ってくれているビトの父親的存在である。
宗助の妻で、ビトを我が子のように可愛がってきたビトにとっては母親代わりの存在。
下町出身だけあってその性格は明るくてしっかり者。
宗助と一緒にビトに限らず、少年院を出た子供達を笑顔で見守っている。
町村フーズで働くビトの先輩。先輩とはいってもビトとは、少年時代のビトの悪仲間としてつるんでいた過去を持つ。
お調子者で口が達者だが、致命的なのはケンカに弱いことである。
町村フーズで働くビトの同僚で元暴走族の過去を持つ。
昔からケンカは強いが福島なまりの話し方がどこか愛らしい。
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