特急田中３号第10話あらすじ完全版

特急田中３号

[第10話]

06/15放送

田中（田中聖）と照美（栗山千明）は突然のハプニングでキスをしてしまう。その事でさらに意識し合う二人だが、照美は仕事に夢を持っていて、やはり田中の告白を受け止めてはくれない。けれど毎度のごとく諦めない田中は、照美に将来の夢を語って聞かせられるようになったら「寝台特急北斗七星」に誘うことを宣言する。

そんな折、田中の祖母・ハル（吉行和子）が入院したと聞かされ、田中一家は駆けつける。そこは田中の母・静江（斉藤慶子）が入院している病院だった。頑固を貫いて見舞いに行かない父・勝治（遠藤憲一）を置いて、田中と弟の次郎（木村了）は二人で母の部屋へ。昔と変わらない姿に互いに懐かしさを感じ、当時の思い出話を語らう3人は楽しい一時を過ごしたのであった。

照美に語るはずの壮大な夢を持ち合わせていない田中は悩んでいた、しかし桃山（秋山竜次）や花形（塚本高史）に諭され、田中クリーニング店を継ぎ、大きな会社にしていく事を夢にしようと決意。いち早く父に伝えようとするのだが、時すでに遅し。なんと弟の次郎が家を継ぐと父に相談したばかりだった。次郎は母に会って心境が変わったようだ、ひとり店先に立ち懸命に仕事をする弟の姿、甲子園の夢が破れてからやっと熱くなれるものが見つかったと嬉しそうに話す次郎に田中は何も言えない。元々家業を継ぐことを嫌がっていた手前、強気に出る事も出来ず、田中はあっさりと次郎にクリーニング店を任せる事にしたのであった。

またもや夢が無くなってしまった田中。一方、桃山も就職がなかなか決まらない。島岡（中川家礼二）が経営する小さな旅行会社の内定があやふやになりかけていた花形はしっかりと内定を貰うことが出来、ついでに桃山を島岡に紹介しようと旅行会社を訪ねる事になる。そこへつきまとう田中、あまつさえ自分もそこへ入れて貰えないかと期待しているのだ。

しかし、旅行会社を訪ねると中は空っぽ。机に花形宛ての置き手紙が・・・島岡からだ。島岡は病気だった事が判明し、家族とも相談した結果、やはり堅実に大手旅行会社の引き抜きを受ける事にしたという手紙だった。
再びゼロに戻ってしまった3人は呆然。

一方、照美の仕事は絶好調。今回のプレゼンも大成功し、社内・社外からの評価も高かった。そして照美にあるプロジェクトへの参加が命じられる。それは九州・延岡への出向命令だった。またとないチャンスだが、地方への転勤に心が揺れる照美。

そして、田中が照美に夢を語る約束の日が来た。照美は家で料理を作りながら田中が来るのを待っている。夢も何もないまま結局来てしまった田中は、照美の部屋の前でたたずみ躊躇している。そこへ照美の上司・加藤美晴（大河内奈々子）から田中の携帯に連絡が入る。加藤は照美の延岡出向の話をしたのだ、うまくいけば2,3年は帰って来れないが、照美に取っては大チャンス、田中君から背中を押してあげてという連絡だった。

その事実を知った田中は照美の部屋の前から立ち去ってしまう。一方照美は待てども田中がやって来ない事に心配していた。田中の事が気になりだしている自分にも気づいていた。そこへ泥酔した琴音（加藤ローサ）と理子（平岩紙）が突然やって来る。琴音は最近お気に入りだった男から振られたのだ、そして理子から桃山の最近の現状を聞いて驚く。桃山の父が解任されたことも、内定を取り消されたことも琴音は知らなかったのだ。途端に桃山のことが気になり出す琴音。

照美ら3人はいてもたってもいられず、いつもの電車カフェへ向かう。すると案の定、田中・桃山・花形の姿が。照美は約束をすっぽかされた怒りを毎度のように田中にぶつけると・・・田中から返ってきた返事は意外にも「ごめん、もう二度と照美君の前には現れない」という冷たい一言だった。今までにない出来事にその場にいた全員が凍りついた・・・。

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