ゴールキーパーのレベル低い!! ザックの不満解消へ､異例の指導法導入!?

アルゼンチン戦､韓国戦と日本に新たな可能性を見せてくれたザッケローニ監督｡

評論家の多くがその手腕を高く評価する中､来年1月には初の公式戦となるアジア杯が控えている｡

2大会ぶりのアジア王者を目指す日本｡
"守備の国"イタリアからやってきた指揮官が課題に掲げたのは､ゴールキーパーのレベルアップだ｡

代表メンバー決定のため､Jリーグ視察した際､
｢日本はGKのレベルがイタリアと大きく乖離している｣(スポーツ報知より)
と関係者に漏らしていたというザッケローニ監督｡

強化策はすでに始まっており､98―99年シーズン､ミランでセリエAを制したときからの右腕であるグイードGKコーチが代表合宿で徹底指導｡
フィジカルトレーニングやコーチ自ら強烈なシュートを乱れ打ちするセービング練習など､過酷なメニューを課した｡
あまりの厳しさに､西川(広島)は練習後に吐き気を催したという｡

しかし､代表での活動が終わってしまえばマンツーマンでの指導は不可能｡
そこで､考えた秘策が"電話指導"だ｡

12日の韓国戦終了後､グイードGKコーチは西川､権田(F東京)､曽ケ端(鹿島)の3人に対し､
｢これからの試合もちゃんと見ている｡電話するからな｣(同)
とジェスチャーを交え熱く語ったという｡
アルゼンチン戦に先発し､その後､負傷のため代表を離脱した川島(リールセ)にも"電話指導"のことは伝えられているだろう｡

これまでに､元ブラジル代表GKジダやイタリア代表GKトルド､アッビアーティらを指導してきた実績を持つグイードコーチ｡
西川が､
｢すごく細かく指導してくれる｡キャッチするときに脇をしっかり締めろとか｡基本的なことも指摘してくれるから､おろそかになりがちなことも忘れない｣(同)
と話すように､早くも日本GK陣から信頼を得ているようで､そんなコーチから常に見られているとなれば､選手たちのモチベーションも上がるはずだ｡

川口(磐田)､楢崎(名古屋)と､これまで日本代表を支えてきたベテランゴールキーパーが抜け､群雄割拠となったゴールキーパー争い｡
異例の"電話指導"で､世界レベルの守護神が誕生するのか注目だ｡

(2010年10月15日)

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