プロ野球に新たな都市伝説!? 選手の起用法を血液型で決定する球団とは!?

盟友･星野仙一氏の楽天監督就任に伴い､ヘッド兼打撃コーチとして楽天にやってきた田淵幸一氏｡
若手野手が伸び悩む中､かつて"天才ホームランアーチスト"と呼ばれた男がどのような指導を見せるのか注目されている｡

そんな田淵コーチの野球理論の一つが"血液型理論"｡
現役時代から血液型性格判断に凝っていたという田淵コーチは､以前から血液型で選手の起用法を決定してきたという｡

星野監督の下､ヘッド兼打撃コーチとして参加した北京五輪では､
｢A型の西岡は神経質｡あいつの場合は､新しいバッターボックスに足を入れるのでないと気が済まない｡監督にもそう進言しておいたよ｣(夕刊フジより)
と"血液型理論"に基づいた起用法を明言｡
五輪という国を背負った大会でのこの発言は､野球ファンだけでなく多くの関係者から批判を受けた｡

それでもまったく懲りた様子のない田淵コーチ｡
先月29日に楽天ナインの自主トレを視察した際には､
｢捕手の血液型を知って欲しい｡A型は3球連続で同じコースを要求してこない｡BやOは､Aにはないねちっこい攻め方をする｣(日刊ゲンダイより)
と選手達にアドバイス｡
さらに､今オフ加入した岩村明憲､松井稼頭央両内野手についても､
｢O型は盛り上げるタイプ｡岩村も松井稼もO｡2人はフィールドの監督としてリーダーシップをとってほしい｣(同)
と"血液型理論"を用いて期待を語った｡

バラエティー番組や雑誌の占いなどで広く認知されている血液型性格判断｡
しかし､これにはなんの科学的根拠もなく､日本やアジアの一部地域にしかない風習だ｡

それをプロスポーツに持ち込んだ田淵コーチに対して､ネット上では､
｢まいりましたwww｣
｢こんなオカルトコーチが年収数千万円か･･･｣
｢野村や落合が鼻で笑いそうだな｣
といった批判が殺到｡
楽天の選手達からも､戸惑いの声が挙がっているという｡

1990年から3年間､ダイエー(現ソフトバンク)の監督を務めていた田淵コーチだが､その時の成績は6位､5位､4位と3年連続のBクラス｡
この時も"血液型理論"で選手を起用していたと言われている｡

大型補強を敢行し､最下位からの巻き返しを図る楽天｡
ファンは田淵コーチが余計な口出しをしないことを願っているだろう｡

(2011年2月20日)

その他のBASEBALLニュース