巨人･杉内がノーヒットノーラン達成! あと1球で完全試合は逃す

【セ･パ交流戦巨人 2-0 楽天東京ドーム】

巨人･杉内俊哉投手が30日､本拠地での楽天戦に先発｡
9回2死までパーフェクトの力投で､史上75人目(86度目)となるノーヒットノーランを達成した｡

杉内は初回､2三振を奪う上々の立ち上がり｡
その後もキレのある直球とスライダーを軸に､楽天打線に付け入る隙を与えなかった｡

一方､1ヵ月半ぶりの先発となった楽天のエース･田中も6回まで3安打無失点と好投｡
息詰まる投手戦に､球場は異様な緊張感に包まれた｡

実は杉内､楽天･田中との投げ合いは過去5戦で0勝4敗｡
ソフトバンク時代の昨年8月20日の直接対決では､6回2死まで無安打に封じながら､0-0の8回に2点を失い黒星を喫した｡

苦い記憶が脳裏に浮かんだ7回､高橋由が田中から均衡を破る2ラン｡
悪夢を振り払った杉内はさらにギアを上げ､9回2死までパーフェクトピッチング｡
迎えた27人目の打者･中島には四球を許した
が､28人目の聖沢からこの日14個目の三振を奪い､史上75人目(86度目)の偉業を達成した｡

割れんばかりの歓声の中､お立ち台に上がった杉内は､
｢プレッシャーはあった｡でも(無安打無得点の)チャンスはそうないので､思い切り狙っていきました｣(スポーツ報知より)
と晴れ晴れとした表情｡
9回2死から四球を許した場面については､
｢真ん中を狙っていくのだけは無責任｡際どいところを狙っていこうと思った｣(同)
と振り返り､さらに大きな歓声を浴びた｡

これで自身6連勝となり､両リーグトップの7勝｡
53度目の2ケタ奪三振は､日本ハム時代のダルビッシュ(現レンジャーズ)を抜いて､歴代単独5位の数字だ｡

チームは交流戦9勝2敗で首位を独走中｡
セ･リーグ勢初の交流戦優勝に向け､この日の勝利は1勝以上の価値がありそうだ｡

(2012年5月31日)

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