ブルワーズ･青木､サヨナラ弾含む2本塁打! 本人も｢信じられない｣

【米大リーグブルワーズ 4-3 カブス】

米大リーグ･ブルワーズの青木宣親外野手が7日(日本時間8日)､ミルウォーキーでのカブス戦に｢1番･右翼｣で先発出場｡
同点で迎えた延長10回にサヨナラ本塁打を放ち､接戦に決着をつけた｡

青木は初回､2年連続2ケタ勝利を挙げているカブス先発･ガーザの前に左直に倒れたが､4回の第2打席では149キロの直球を完璧にとらえ右翼席へ先制の2号ソロ｡
4月20日のメジャー初本塁打はランニング本塁打だったため､今回が文字通りメジャー"初アーチ"となった｡

これで勢いに乗った青木は､2-3と逆転された8回､左腕･ラッセルから二塁へ内野安打を放ち､ハートの中越二塁打で同点のホームイン｡
そして3-3で迎えた延長10回､先頭で打席に入った青木は､右腕･コールマンのカウント2-0からの直球をフルスイング｡
鋭いライナー性の当たりは右翼席に飛び込むサヨナラ本塁打となった｡

笑顔でダイヤモンドを一周した青木は､本塁前でヘルメットを投げ捨て､ナインの待つ本塁へ飛び込むようにホームイン｡
試合後のインタビューでは､チームメートからシェービングクリームのパイを顔面につけられるなど手荒い祝福も受けたが､
｢本当にいい場面で打てた｡サヨナラ勝ちは最高の瞬間｡初本塁打はランニング本塁打だったので､1試合に2本打てるなんて信じられない｣(サンケイスポーツより)
と大喜び｡
これまではダルビッシュ有投手らの活躍に隠れることが多かっただけに､
｢なかなかサヨナラ本塁打はないんで､大きく扱ってくれたらと思います｣(同)
とアピールした｡

開幕当初は代打での起用がほとんどだったが､この日で5試合連続の先発出場｡
2試合連続の3安打で打率も3割(.303)に乗せた｡
レネキー監督も外野の定位置を争うゴメス､モーガンを引き合いに出し､
｢青木は3人の中で一番良い活躍をしている｣(時事ドットコムより)
と賛辞を惜しまない｡

それでも青木は､
｢(レギュラーに)定着したとは思っていない｣(同)
とコメント｡
日本を代表するヒットメーカーは､現状に満足することなく､今後もがむしゃらな全力プレーを見せてくれることだろう｡

(2012年6月8日)

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