｢Mステ｣のCDランキング捏造で｢けいおん!!｣ファンが抗議電話!

テレビ朝日系で20年以上に渡り放送されている長寿音楽番組『MUSIC STATION』に､一部の熱狂的アニメファンからクレームの電話があったことが明らかになった｡

実際に抗議をしたのは､アニメ『けいおん!!』のファンのようで､CDシングルランキングが他の音楽番組と違っていることに不服を覚えたのだという｡詳しい事情を『J-CASTニュース』が報じている｡

問題になったのは､5月7日放送分の同番組内で発表された最新シングルCDランキング｡
このランキングで『けいおん!!』オープニングテーマ｢GO! GO! MANIAC｣･エンディングテーマ｢Listen!!｣はそれぞれ3位と4位にランクイン｡

他の音楽番組及びオリコンチャートでも1･2位を独占していながら､『MUSIC STATION』のランキングでは3位と4位に落ちていたことに､とあるファンは不満に感じテレビ朝日に抗議の電話を入れたところ､｢あくまで弊社によるオリコン調べなので｣と言われ突っぱねられたという｡

そこで同社が実際にテレビ朝日に確認の取材をすると､こんな答えが返ってきたそうだ｡
｢確かに、オリコンのデイリーランキングを5月7日までの1週間で集計しました。しかし、それだけではなく、着うた、カラオケのランキングなど様々なデータも独自に集計しています｣(番組担当者:J-CASTニュース)

同コーナーは"CDシングルランキング"と銘打っているが､実のところは複合ランキングであるとし､その詳しい換算方法を尋ねると､｢やり方の細かい基準については公表していません｣(同)と取材拒否｡

取材側が｢それだと､ランキングに恣意的な操作が入ってしまうのではないか｣と指摘すると､テレビ朝日側は｢恣意的な要素は含めていない｡｣とランキング捏造疑惑は否定した｡また､『けいおん!!』はTBS系で放送中のアニメであるが､他局だからランキングを落とした､ということも行っていないとした｡

『MUSIC STATION』のシングルランキングは､毎週金曜日が放送日の為､その週の水曜に発売される最新シングルもランキングに食い込むのは周知の事実であり､前週の売上をまとめたオリコンチャートやそれを元にランキングを制作した音楽番組とは順位が異なるのは､当然のこと｡

『MUSIC STATION』が5月7日放送分で集計したと思われる5月1日～5月6日分の売上を見てみると､確かに5月5日発売(実際は4日)のAAA｢逢いたい理由/DREAM AFTER DREAM～夢から醒めた夢～｣､いきものがかり｢ありがとう｣の上位2曲の方が売上枚数は上回っているのは事実で､ランキング自体間違いでも無い｡

むしろ､｢あくまで弊社によるオリコン調べなので｣｢様々なデータも独自に集計しています｣などの曖昧な回答が視聴者からの不信感を高めてしまっているようにも思える｡

今回のような問題が再発しないためにも､順位付けの基準は明白にしておくべきであろう｡

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