ATARU(アタル)
[第11話]
06/24放送

沢(北村一輝)は舞子(栗山千明)に、かつて機動捜査隊にいた頃の話を始める。
彼は当時、真理子(奥貫薫)の事故現場に立ち合っていた。

警察は居眠り運転か自殺と判断し、解剖もせずに処理。
沢は納得がいかなかったが、判断は覆らず、そのことに責任を感じて舞子を捜査一課に呼んだのだ。

二人がそんな話をしていると、アタル(中居正広)が現れ「目を開けていた。居眠り運転。ブレーキを踏まなかった」とつぶやく。
舞子はアタルに、その件は捜査しなくていいと言って、彼を達夫(利重剛)に預けた。

沢は真理子の死に、達夫が関係している可能性を示唆。
少なくとも真美(広澤草)が起こした事件には関係しているかも知れないと言う。

その後、アタルは医大の昇(玉森裕太)のもとへ行き、真理子の墓に連れていってもらう。
墓に着いたアタルは骨壺を取り出すと、真理子の骨を並べ始めた。
そこへ、達夫が現れて激怒するが、舞子はきっと何か意味があるはずだと告げた。
やがて、アタルは中指がないとつぶやく。

すると、達夫は自分が真理を殺したと絶叫して走り去った。

その頃、達夫は真理子が死んだ事故現場にいた。
そこに現れた舞子に、達夫はここで真理子にプロポーズして、ここで真理子は死んだと言う。
真理子は車からガソリンが漏れていることを知っていたと言う。
事故前日、真理子は達夫とケンカして自殺。達夫は自分が殺したようなものだと言う。

その夜、アタルは捜査資料の写真を見て「骨、血が出てる」とつぶやく。
翌日、渥見(田中哲司)が調べると、頭蓋骨の裏側の写真だった。
骨には燃焼血腫が見つかり、それは事故によるものでなく、病気だと分かる。
真理子は運転中に脳出血を起こしていた可能性が浮上した。

渥見はかつての写真を解析することに。
アタルは「窓が開いてます。ブレスレットがない」とつぶやく。
真理子の写真は当初自動車の窓が閉まっていて、右手にブレスレットをしていた。
だが、事故直前の写真では窓は開いていて、ブレスレットもなくなっていた。

さらに解析すると、真理子は事故直前に右手中指から出血していたことが分かる。

これらの情報から、沢は事故の状況を推理。

真理子は運転中に脳出血で全身麻痺を起こす。
かろうじて動いた右手を窓から出し、助けを求めようとした。
だが、その手が対向車にぶつかり、中指とブレスレットを失ったのではないか。

そんな中、警察に宝石店店主の木村(森田一義)が現れた。
達夫が結婚指輪を買った店だった。
15年前、真理子が家族4人のファミリーリングを注文したが、取りに来ていないという。
リングの名はreborn(再生)。真理子は家族の絆を取り戻そうとしていた。
決して、自殺などではなかったのだ。それを知った舞子や達夫たちは号泣。

話し終えた木村は「帰っていいかな?」と尋ね、沢に「いいとも」と言われて帰される。

舞子は有給休暇を終え、中津川(嶋田久作)に退職届を提出した。
本格的に捨て山のハイエナになるつもりなら、協力くらいしてやると野崎(千原せいじ)は言う。

一方、ラリーはアタルをアメリカに連れて帰ると、誠(市村正親)やゆり子(原日出子)らに告げる。
アタルも両親からの自立を選択。そして「reborn」とつぶやいた。

舞子は空港のロビーでアタルを見送る。
だが、搭乗ゲートに向かったはずのアタルが舞子の前に現れる。
アタルは舞子にネズミのぬいぐるみを差し出すと「もう離れません」とつぶやき、再びゲートに向かった。

そして、舞子はチョコザイと名付けたネズミとともに暮らし始める。
06/24 第11話


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キャスト
チョコザイ / 中居正広(なかいまさひろ)
謎の青年。ひょんなことから舞子の父が所有するアパートに住むことに。
自閉症の傾向が強いものの、常に人の思考の何十手も先を行くサヴァン症候群。
コミュニケーション能力に問題を抱えるため、言葉は難解で行動も理解不能。
時にパニックを起こす。好物はトマトケチャップとハニーマスタード。
蛯名舞子 / 栗山千明(くりやまちあき)
美人という理由で、警視庁の広告塔として捜査一課に引き抜かれた。
テレビ出演はもちろん、写真集・DVDも発売中。
事件性のない「捨て山」を見捨てられず、上層部とぶつかる。
幼い頃に母を亡くし、多趣味の父と医学生の弟と暮らしている。
沢俊一 / 北村一輝(きたむらかずき)
警視庁の刑事で、舞子を捜査一課に引き抜いた人物。
事件性のない現場=「捨て山」に執着を見せる舞子をサポートする。
私生活は謎だが、バツイチらしい。身だしなみにこだわりを持つ。

蛯名昇 / 玉森裕太(たまもりゆうた)
舞子の弟で医学生。精神科医を志しており、チョコザイと名乗る青年のサヴァン症候群を最初に見抜いた。
学生時代はバンドを組んでおり、ギターを担当していた。
石川唯 / 光宗薫(みつむねかおる)
警視庁鑑識課・機動鑑識係。
警察学校を優秀な成績で卒業し鑑識係として抜擢された。
性格はキツく、言葉遣いも荒い。合コン好きで、5時を過ぎるとネイルの手入れや携帯イジリをはじめる。
蛯名達夫 / 利重剛(りじゅうごう)

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