本田が決めた!! 日本代表カメルーン戦勝利!! 自国以外のW杯で初白星〔W杯〕

14日に行われたW杯南アフリカ大会、E組1次リーグ・日本対カメルーン戦。
日本代表は1トップに起用されたMF本田の先制点を守り抜き、初戦を1-0で勝利。嬉しい勝ち点3を手にした。
日本が海外開催のW杯で勝利を挙げたのはこれが初めて。

前半39分、カメルーン・サポーターのブブゼラが鳴り響く会場は、その瞬間静まり返った。

松井が遠藤のパスを右サイドで受け取ると、一度中に切れ込み、切り返してからの左足クロス。
ゴール前で大久保が相手DFと競り合い、気を引き付ける。
逆サイドで待つ本田はフリー。
左足でトラップし、ボールを支配化に置くと、冷静に、ゴールへと押し込んだ。
「よしっ!!」
普段は冷静な岡田監督が激しくガッツポーズした。

劇的にかみ合った連携から生まれた得点だった。
得点を決めた本田は、
「ボールが良かった。足元に止めて、決めるだけ。最近外すことが多かったけど、本番でゴールができて良かった。これでいい雰囲気でオランダ戦にいける」（スポニチアネックス）
とコメント。
見事なアシストを演習した松井は
「何回も右足で（クロスを）上げていたんで左足で上げた。本田がいてくれて良かった」と話した。

失点続きだった守備陣も苦しい場面を何度も守り抜いてみせた。
イングランド戦、コートジボワール戦でオウンゴールを献上したDFの中沢と闘莉王は、
1点を追うカメルーンのパワープレーにも負けず、冷やりとさせられる場面を何度もクリアで切り抜けた。
左サイドバックの長友は、3トップの右に張るFWエトーを前に向かせず、仕事をさせなかった。
GK川島もピンチの度に大きくなるブブゼラの騒音に気を引かれることなく、好セーブを発揮。
その守護神ぶりをアピールした。

この日、これまでにない集中力を発揮した日本代表。
「選手は一丸で頑張ってくれた。でもまだやることはある。終了のホイッスルは次の始まり。この程度ではオランダには勝てませんから」
12年ぶり、自身2度目の出場でW杯初勝利の味をかみしめた指揮官は言った。

次戦は19日、昨年9月に0-3と完敗した強敵オランダが相手となる。

(2010年6月15日)

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