本田圭佑､代表監督に伝説の異端児トルシエを超える｢変人｣を熱望!?

CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑が､次期日本代表監督の理想像について語った｡
本田は､日本サッカーが次のレベルに上がるためには､日本サッカー協会の言うことを聞かない強烈な個性の持ち主で､
日本人のメンタリティーを根底から覆せる指揮官が必要だと持論を展開｡
8月中旬の決定を目指して進められている人選に､オレ流の考えを示した｡

自らも強烈な個性を貫いている本田らしい考えだった｡

｢多分､日本サッカー協会は自分たちの言うことを聞く人がいいのだと思いますけど､それでは日本は強くならないと思う｡協会が辞めさせたくなるぐらい､言うことを聞かない監督を連れて来ないと､一皮むけた日本代表は見られない｣(スポニチアネックスより)

本田が求めるのは､日本人のメンタリティーを根本から覆すような大胆な発想の持ち主だ｡
南ア大会で16強入りを果たしたことを｢良くやった｣と感じてしまうような､日本人的な消極的な発想ではいつまでたっても優勝はおろか､4強入りすら果たせない｡

｢日本のメンタリティーの部分で改革を起こしてくれる監督｡今まで日本人が考えつかなかった発想を与えてくれる監督がいい｣(同)

これまでの代表監督で強烈な個性の持ち主といえば､02年W杯日韓大会を指揮したトルシエ監督もなかなかの変人だった｡
コートジボワール時代には､｢ブーイングする観衆に半ケツを晒す｣､｢ロッカールームに入って選手にアドバイスしようとした副会長を殴る｣など､度々問題行動を起こしている｡
しかし､本田の言う変人とは､彼のような人物を指すのかもしれない｡

｢日本の代表チームのレベルアップを望むなら､チームはヨーロッパで少なくとも毎シーズン､5～6回は試合をする必要がある｣

｢日程の問題をクリアにするだけでも､日本チームは20%はレベルアップできると思う｣

これは､ジャン･フィリップ･コアントの著書｢異端児トルシエ｣(角川書店)の中で､トルシエ監督が日本代表監督時代に語ったとされる言葉だ｡
トルシエ監督は､日本代表の更なる強化のために､積極的に対外試合を行っていく必要があると考えた｡
これは､南ア大会後に日本代表の海外移籍を促した本田と通ずるものがある｡

｢選手たちは最初に､僕が彼らの習慣を一変させ､なにもかもそれまでとはちがう新しい方法で始めようとしたことに気がついた｡協会上層部は僕が要求過多で､どんな些細なことも無視しないことを知った｣

しかし､改革のための新しい要求を次々と突きつけたトルシエ監督は､やがて｢異端児｣扱いされ､選手や協会と衝突することになったのだが､
本田は｢何かを得ると何かを失う可能性もある｡そのリスクを恐れていては､いつまでたっても前進しない｣と､変化に対して前向きな姿勢を持っている｡

｢世界は思っている以上に広い｡そう来たか､という考えを与えてくれる監督がどこかにいるんじゃないかな｣(同)

CSKAのスルツキ監督との関係を｢良くなってきている｣と自身のHP上で告白した本田は､次期代表監督の人選にモスクワの地から期待をよせた｡

(2010年7月30日)

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