西武･中島､ヤンキースとの交渉難航! 専属通訳も認められず残留の可能性も

ポスティングシステム(入札制度)でメジャー移籍を目指す西武･中島裕之内野手と､独占交渉権を獲得したヤンキースの交渉が難航していることが3日､分かった｡

米スポーツ専門局ESPNは2日(日本時間3日)､球団関係者の､
｢ヤンキースで中島がプレーする見込みはなさそうだ｣(サンケイスポーツより)
という談話を紹介｡
中島との交渉が決裂した場合､FAになっているエリック･チャベス内野手と再契約する模様だと報じている｡

交渉が難航している原因の一つは低い条件提示｡
ヤンキース側が中島側に提示している年俸は､西武時代の4分の1となる100万ドル(約7700万円)前後だとみられる｡
ヤンキース側は中島を内野のバックアップ要員として考えていることから､条件面での譲歩は期待できない状況だ｡

さらに､別の球団関係者は､
｢専属スタッフ(通訳やトレーナー)の許可も難しいだろう｣(スポニチアネックスより)
とコメント｡
仮に交渉が成立しても､言葉の問題やメジャー流の調整方法など様々な不安を抱える移籍1年目で､野球に集中できる環境すら整えられない可能性もありそうだ｡

ヤンキース側の独占交渉期限は6日(日本時間7日)まで｡
交渉は期限いっぱいまで継続されるというが､残り3日で条件が劇的に変化する可能性は低いだろう｡

交渉がまとまらなかった場合､西武への"出戻り"となる中島だが､順調にいけば今季中に海外FA権を取得する｡
対等な交渉を行うため､来年改めてFA権を行使してメジャーを目指すという決断も十分にありそうだ｡

(2012年1月4日)

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