西武､涌井をトレードで放出!? 日ハムから武田久､谷元を獲得か

開幕前の評判は高かったものの､6月8日現在､20勝27敗1分けでリーグ最下位に沈んでいる西武｡
低迷の原因はずばりリリーフ陣｡
昨季から弱点として指摘されていたが､今季はさらに状況が悪くなっている｡

先発に再転向する牧田に代わって守護神として期待されたゴンザレスは､13試合に登板して防御率9.64と振るわず､ここまでわずか3セーブ｡
急きょ抑えに回されたエース･涌井は､女性スキャンダルで無期限の2軍調整が言い渡された｡

リリーフ陣の防御率はリーグ断トツ最下位の5点台｡
勝つためには先発が完投するしかないというような状況だ｡

そんな中､西武は涌井をトレードで放出し､リリーフ陣を補強するというウルトラCを計画｡
ある球界関係者は､
｢西武は涌井を日本ハムに出したがっていると聞いた｣(日刊ゲンダイより)
と明かし､こう続けている｡

｢狙いは守護神の武田久とリリーフの谷元｡西武は涌井でこの2人を獲得しようという計算です｡
日ハムも守護神の後釜として増井を育てるつもりだし､武田は今季取得する予定の国内FAで出ていくかもしれませんから｡
年俸も涌井の2億1000万円に対し､武田は2億3000万円､谷元は1800万円｡2人を合わせてもお釣りがくる｣(同)

武田久は2009､2011年に最多セーブを獲得した､言わずと知れた日本を代表するストッパー｡
谷元は昨季､47試合に登板して1勝2敗5ホールド､防御率2.47の好成績を残した伸び盛りの4年目右腕だ｡
リリーフ陣の補強が急務の西武にとって､ノドから手が出るほど欲しい選手だろう｡

キャリア絶頂期にあるチームのエースをトレードに出すなど前代未聞だが､涌井は昨季､年俸調停で球団と揉めた上､今回の女性スキャンダル｡
プロ入り後7年間で79勝と抜群の実績を誇るものの､球団にとっては｢扱いづらい選手｣となってしまった｡

トレード期間は7月31日まで｡
いまだ1軍昇格のメドが立っていない涌井は､果たしてどこに向かうだろうか｡

(2012年6月10日)

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