なでしこ・田中陽子が左右両足のキックを自在に蹴れるようになった理由!
女子サッカーU-20日本代表に選出され、「2012 FIFA U-20女子ワールドカップ」で大活躍を収めている、MFの田中陽子。予選グループリーグは全試合で得点を挙げチームの勝利に貢献。スイス戦では前半30分に右足、後半2分に左足でフリーキックを蹴り直接ゴール。両足でゴールを演出してみせた。

左右両足で正確なキックを蹴れる選手はそう多くない。しかも田中陽子は身長157cmと小柄ながらキック力も兼ね備えており、なでしこJAPANの佐々木則夫監督も「A代表でもやれるFKだった。」と高評価。試合を通じて成長を遂げているのも窺える。

田中陽子は元々右足が利き足の選手。スポーツ紙によれば、JFAアカデミー福島に所属していた高校1年生の頃、左第5中足骨を骨折。右足を軸に練習を重ねたことと左足のリハビリで左足のキックの精度が高まったそう。

また、『Web Sportiva』のインタビューにて、2010年に開催されたU-17女子ワールドカップ決勝で韓国と対戦、PK戦の末敗れた悔しい経験を踏まえ、「シュートがショボくて、コロコロシュートって言われてました。でも世界と戦ってみて何が足りないかがわかったから、必死に練習しました。」とコメント。正確なキック力はチームの得点に直結する。2年前の経験を活かし、19歳になった今、世界に通用するシュートを身に付けた。

2得点を挙げたスイス戦は、猶本光とのWボランチを組み活躍。U-17女子ワールドカップでも田中陽子はボランチとして出場していた。彼女自身「(猶本光とのボランチは)やりやすい」と話しており、自分の魅力を最も引き出せるポジションでさらにゴールを狙ってもらいたいところだ。
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