セレブと貧乏太郎
[第1話]
10/14放送

世界的ホテル王の娘・美田園アリス(上戸彩)は、不自由ない暮らししか経験をしたことがない。
ほしいものはどんなものだって手に入るのだ。
そんな超セレブ・アリスはマスコミからも注目の的。
彼女のファッションが世間の注目を集め、23歳にしてファッションリーダーとして自分のブランド「ラブ・アリス」を立ち上げ、忙しい毎日を送っていた。
住まいは最高級ホテル、秘書の郡司康夫(風間杜夫)、世話係の大野緑(三浦理恵子)に囲まれ、金銭的には恵まれていた。
しかし、女優だった実母は子どもの頃にこの世を去り、新たな母・真紀子(若村麻由美)が家に入るも、親子の温もりは感じられない。

一方、お金とは無縁な男がここにいた。佐藤太郎(上地雄輔)、30歳である。幼い頃からの貧乏育ちで、お金の苦労ばかりの人生を送っていた。
結婚はするものの妻に病気で倒れ、以降、一郎(清水優哉)・花子(北村燦來)・二郎(小林海人)の3人の子どもと暮らしていた。
もちろん貧乏だったが、それなりに温かく幸せな毎日を送っていた。
しかし、短期労働ばかりしか見つからない、太郎はいつも安定した収入のある仕事を探して求職活動をしていた…。


この日も、恋もオープンなアリスは自由に恋愛を楽しんでいた。
パパラッチたちをまいてF1ドライバーとクラブでデートをするが、F1ドライバーの彼女にアリスはケンカを吹っかけられる。
路上でつかみ合いになったが、たまたまそこで道路工事をしていた太郎が止めに入る。
しかし、もみ合っているうちに、アリスと太郎は工事中の穴に落ちてしまった…。
それが2人の衝撃的な(?)出会いである。


翌日、オフィスに出社したアリスは、近日行われるコレクションの作業を、河田(キムラ緑子)、江原(中山恵)ら社員に指示。
陽子は、幸子(国仲涼子)に過去のデザインをまとめるよう要求した。
幸子は太郎のご近所さんで、デザイナーの卵。派遣社員として『ラブ・アリス』で働いていた。忙しく仕事をしている幸子をスタッフの津田智彦(是近敦之)が呼んだ…。

夜も、幸子の父が経営する大衆食堂『だるま』には太郎も含めてご近所さんが集まっていた。
じつは津田もそのなかのひとりで、会社で幸子に声をかけたのは、「アリス」の運転手を募集しているという広告を発見したからだった。
それを聞いた太郎は、面接を受けに行くことに…。

郡司と陽子の面接が面接官だったが、太郎は転職を繰り返しているため不採用の方向に話がまとまっていた。ところが応募者たちの履歴書に目を通したアリスは、太郎を採用する。

会社に戻ったアリスは、太郎が履歴書に書いた特技“卵料理”について太郎に尋ねた。
「ベストワンは何」と。
太郎は、自宅で飼っている鶏“朝子”の産む卵でつくった“卵かけご飯”と即答する。

翌朝、アリスから車で迎えに来るよう命令された太郎。目的地はなんと、太郎の家だった。
アリスは太郎の話していた“卵かけご飯”を出すように命令し、太郎や子どもたちが呆然とするなか、ひとりおいしそうに“卵かけご飯”を食べた。
“卵かけご飯”が気に入ったアリスは、朝子を言い値で買い取ると言うが、太郎は「朝子も家族の一員」と、アリスの申し出を断った。

そんなある日、派遣契約が切れた幸子は、『ラブ・アリス』を退職することになる。
太郎はアリスに引き続き働けるよう頼もうとするが、アリスは今、コレクションのことで頭が一杯でそれどころではなかった。

コレクションが開催日。会場は大盛況で、マスコミも大勢押しかけていた。
そんななか、後藤田ファンド代表の後藤田(柏原崇)も会場に現れる。
「なぜ、後藤田がアリスのコレクション会場に!?」マスコミはにわかにざわめいた。

いよいよ、コレクションのフィナーレ。アリスが会場に現れるが、彼女の着ていた衣装は、派遣の期限が切れて解雇された幸子のものだった。
それを見た太郎は、アリスに「幸子のデザインを使ったのなら、せめて礼だけでも彼女に言ってほしい…」とアリスに言うが、その想い、アリスには届かなかった…。

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10/14 第1話

キャスト
平田アリス / 上戸彩(うえとあや)
多くの人が注目する“和製パリス・ヒルトン”それがこの平田アリスである。
父は世界のホテル王、母は女優として活躍している超一流一家。
超セレブの彼女は、何不自由ない環境で育ったため“我慢”という言葉を知らない。当然世間からは遠くかけ離れた生活を送っていた。
そうなれば当然彼女の周りにはパパラッチが集まる。その目的はもちろん男関係。
スポーツ選手に歌手や俳優。更には大物政治家まで彼女の周りでは男の噂が絶えなかった。
そんな彼女に対してもちろん世間の一部から批判の声が上がるのだが、あまりにも住む世界が違いすぎて、世間の大半は彼女のことを好意的に受け入れていた。
佐藤太郎 / 上地雄輔(かみじゆうすけ)
古びた一軒屋で3人の子供たちと暮らすスーパー貧乏な男。
6年前に愛する妻を亡くしてからというもの、子供たちには不自由な想いはさせられないとなんとか食いつなぐ毎日を送っていた。
仕事には就いているものの、年収が200万を下回る“ワーキングプア”で、子供3人を一度に面倒見るのはなかなか厳しいものがあった。
しかし、そんな状況ではありながらも人一倍ポジティブな彼の性格で決して暗い表情を見せることはなかった。
そんな彼があるキッカケで“和製パリスヒルトン”と出会うことになり…。
安田幸子 / 国仲涼子(くになかりょうこ)
太郎とは幼なじみ女性で、亡くなった太郎の妻・優希と共に、当時野球部のマネージャーを務めていた。
昔から太郎のことが好きだったが、優希も太郎に想いを寄せていることを知り、恋愛に奥手な彼女は自ら身を引いたという過去がある。
もちろんこのことは太郎に知られていない。
現在は、デザイナーになる夢を持って『ラブ・アリス』の派遣社員として働いている。
後藤田司 / 柏原崇(かしわばらたかし)
イケメンで周りからの人気が高い起業家の男。ルックスだけでなく仕事もバリバリこなすデキル男。
アリスの元カレである。
現在はニューヨークを本拠とする会社の社長を務めているのだが、ある目的を持って今回日本に帰国してきた。
大野緑 / 三浦理恵子(みうらりえこ)
アリス専属のホテルで彼女の世話係として働いている女性。
ミスが多くしょっちゅうアリスに怒られている。
しかし、長年この仕事をしている為、アリスのことは誰よりもよく知っており、時に良き相談相手としても活躍する。
公文晃 / 宅間孝行(たくまたかゆき)
アリスに張り付く正体不明のパパラッチ。
後藤田とアリスの熱愛スクープもこの男によるものである。
その後もアリスにやたらと張り付いており、何か大きな秘密を握っているかもしれない…。
坂本丈二 / 田村裕(たむらひろし)
太郎の幼なじみで中学時代は2人で野球部に所属していた。
両親が蒸発したのをきっかけに中退。それからは家業の鮮魚店を営み生計を立て、弟の面倒をみている。
どんなに大変な家庭環境でも決して笑顔を忘れないみんなの人気者である。
太郎は彼を訪ねては悩み事の相談ばかりしている。
江原まなみ / 中山恵(なかやまめぐみ)
『ラブ・アリス』で正社員として働いている女性。
なんとかアリスにデザイナーとして認めてもらおうと一生懸命に働いている。
しかしそのほとんどが空回りで落ち込んでばかりな彼女である。
市井静 / 上野なつひ(うえのなつひ)
『ラブ・アリス』で正社員として働いている女性。アリスと同様に、昔から育ちも、何をさせてもしっかりさが伝わってくる魅力ある女性である。
美田園真紀子 / 若村麻由美(わかむらまゆみ)
アリスの実母が亡くなった後、後妻として美田園家に入った女性。
生まれ持った美貌とビジネスセンスを駆使して現在では絶対的な地位を築いている。
そんな彼女が支配欲も人一倍強い為、同じグループ内でアリスが自由奔放にビジネスをしていることが気に入らない。
そんな彼女はある計画を持っている…。
安田啓一 / 山下真司(やましたしんじ)
幸子の父で大衆食堂『だるま』を経営している。
優希が亡くなってからは、佐藤家の世話をよく見てくれている。
普段は無口で怖そうな男性だが、いざという時は頼りになり、太郎の兄貴的存在である。
彼の一人娘である幸子が太郎に恋心を抱いていることはしっているのだが、どう手助けしてやればいいか分からない。
郡司康夫 / 風間杜夫(かざまもりお)
アリスの秘書として働いている男。
アリスが生まれて間もない頃から、彼女の世話や教育をしている。
自由気ままなアリスに手を焼きながらも、実の父親以上に彼女のことを気にかけている。

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