広島･前田健太がようやく今季初完封! チームは3連勝で3位に浮上!

【横浜 0-2 広島横浜スタジアム】
広島の前田健太投手が2日､敵地での横浜戦に先発｡
9回3安打無失点の好投を見せ､今季初完投を完封で飾った｡

昨季､沢村賞をはじめとする投手タイトルを総ナメにした前田｡
しかし､今季は勝負どころで踏ん張ることが出来ずに黒星先行｡
エースとして不本意な投球が続いていた｡

そんなうっぷんを晴らすかのように､この日は初回からキレの良いスライダーで横浜打線を圧倒｡
終盤の八回に150キロを計測するなど直球のスピードも落ちなかった｡

唯一のピンチは2点リードの九回｡
味方の失策をきっかけに無死一､二塁とされたが､3番･金城を遊飛､4番･村田を一邪飛と進塁さえ許さない｡
最後の打者･スレッジを得意のスライダーで空振り三振に仕留めると､雄叫びを上げながら大きなガッツポーズを見せた｡

18試合目の登板でようやく今季初完封となった前田は､
｢ここまで完投もなくて､早くマウンドを降りることも多かったので､今日は完封できてよかった｣(スポーツ報知より)
とコメント｡
九回のピンチについては､
｢心臓がバクバクしていた｡久々に最後まで投げましたからね｡緊張しましたよ｣(同)
とホッとした表情で振り返った｡

チームは3連勝で､5月30日以来の3位浮上｡
最大10あった借金は3にまで減った｡
野村監督は､
｢今までは前田健で勝ち星を計算しているなかで､それができなかった｡でも､これでメドが立った｣(同)
とエースの復調ともに､チームのさらなる浮上に手応えを感じているようだった｡

(2011年8月3日)

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