赤い糸
[第3話]
12/20放送

中学1年の夏――
浴衣姿で歩いていた芽衣(南沢奈央)と美亜(岡本玲)は、ケンカをしている中学生を目撃する。男の子同士のケンカのようで、そのなかに陸(木村了)がいた。
ケンカをしているなか、陸は浴衣姿の芽衣に恋心を抱く。

翌日、体育の時間に陸が同じ学校の生徒の“芽衣”であることを知る。陸は芽衣との出会いに運命的な何かを感じていた。

中学3年生の春――
陸と芽衣は同じクラスになった。3年1組だ。

新しいクラスで新しい友達が増えてくる頃、体育の時間に、陸は、敦史(溝端淳平)、夏樹(柳下大)、充(田島亮)たちと仲良くなった。
一方、芽衣も新しくクラスで孤立をしていた沙良(桜庭ななみ)に声をかける。そして、以前からの友達の美亜、優梨(鈴木かすみ)らと一緒に仲良くなっていった。

学校では文化祭の準備が始まった。3年1組は“占いの館”をやることに決定する。クラスで、大道具や美術などの代表を決めるくじ引きが行われ、占い師を担当する“番長”に敦史が、大道具を担当する“番長”に芽衣が選ばれた。

また、陸は“占いの館”の準備のほか、夏樹や充とバンドを組んでライブ演奏を企画。沙良はバンドのダンサーを申し出ていた。

そんななか、陸は芽衣たちに「部活が終わったら、自分の家にバンドの特訓を見に来い」と誘う。
美亜や優梨はOKするが、敦史は「用事がある」と断る…。

部活を終えて陸の家に行くと、バンドの練習が始まる。結局、美亜と優梨はダンサーに加えられてしまう。そんな様子を笑いながら眺める芽衣…。

その頃、敦史は母・夏実(山本未来)のいる医療センターを訪ねていた。薬物依存の夏実がリハビリを受けているのだ。「早く一緒に暮らしたい」そう言う夏実に対して、敦史は「ゆっくり治療したほうがいい」と諭した。

いよいよ文化祭が近くなり、芽衣や敦たちが“占いの館”の準備をしていると、敦史の保護者・崎(小林茂光)が差し入れを持ってやってくる。慣れない作業に奮闘する生徒に道具の正しい使い方を森崎は教えた。
そんななか、芽衣が“運命の赤い糸”の話を始める。その続きを森崎が話し始めた…。

森崎の“赤い糸伝説”に興味を持った芽衣と沙良は、図書館で調べることに…。そこで、赤い糸伝説は中国に古くから伝わる伝説だった。2人はその詳細を知る。
「どんなに好きでも“別れ”を選ぶ恋」赤い糸伝説は、そういった内容だった。

いよいよ文化祭が始まった。校庭は生徒たちや来校者で賑わっていた。しかし校舎裏では、小さなもめ事が起きていた。愁が、パンダのアクセサリーを無くした川口ミヤビを怒っていたのだ。
そこに他校の女子生徒がやってくる。すると、愁は女子生徒に別のパンダのアクセサリー取り出し、「サプリだ」と言って渡すと、金を受け取っていた…。

じつは、ミヤビが無くしたパンダのアクセサリーは芽衣が拾っていた。芽衣がアクセサリーをミヤビに手渡すと、ミヤビは芽衣に礼を言う。そして「もし忘れたくなるような嫌なことがあったら私に相談して」と、言ってその場を去って行った。

占いの館は大賑わいでたくさんの客が来ていた。そんななか、占い師に扮する敦史を、敦史の幼なじみ・麻美(石橋杏奈)が訪ねてきた。2人は渡り廊下に出る。そこで麻美は敦史に父が自殺したと告白したのだった…。

麻美と別れた後、“占いの館”をやっている教室に戻ると、芽衣が1人で留守番をしていた。皆、バンド演奏を見に行ったらしい。

芽衣に占ってあげると言い出した敦史。芽衣から生年月日を聞くと、誕生日は2月29日だった。ふとと思い出したかのよう質問を始める敦史。
「同じ誕生日の人に会ったことはあるか」敦の問いに芽衣には「あるかも…」と答えた。「8歳の誕生日に雪の降っているなか、ケーキ屋さんの前で出会った男の子が同じ誕生日だと言っていた」と、芽衣は答える…。さらに敦史は質問をしようとしたが、その時、クラスメートが教室に帰って来て、質問できずに終わってしまった…。

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キャスト
竹宮芽衣 / 南沢奈央(なんざわなお)
どこにでもいるような今どきの普通の女の子。
明るい性格で、学校に行けば友達が集まってくる人気者で、自宅の中でも家族を大切にする優しい女の子。
おまじないを信じる子供っぽい面もあるが、何事に対しても一生懸命で自分がこうと信じたら意志を曲げない芯の強さもある。
西野敦史 / 溝端淳平(みぞばたじゅんぺい)
芽衣と同じ学校に通い中学2年と3年でクラスメイトの男の子。学校のみんなからは“アッくん”と呼ばれている。
母子家庭で育った彼は、自分で何とかしなければいけないという気持ちをいつも持っており、
それが原因なのかどこか大人っぽい。
自分の気持ちも表に出すことはめったになく、周りからはクールな印象を持たれている。
しかしそんな彼も芽衣と出会ってからは、今まで誰にも見せず閉ざしていた心が徐々に開きつつあった。
高橋陸 / 木村了(きむらりょう)
芽衣とクラスメイトの中学3年生の男の子。学校ではみんなから“たかチャン”と呼ばれている。
クラスの中でも一番のムードメーカーで、明るく開放的な性格が周りのみんなに受けている。
パッと見た感じは遊び人だが、恋愛の話になると誰よりもまじめで真剣になる。
芽衣とは中学を卒業してから付き合っていたのだが…。
山岸美亜 / 岡本玲(おかもとれい)
中学生の頃、入学から卒業までずっと芽衣のクラスメイトだった女の子。
性格は常に明るく、見た目は今どきのギャル。常に出会いを求めており、出会いの匂いがすれば誰よりも早く現場へ駆けつける超行動派。
学校外でも芽衣と親友の美亜はいつも芽衣と一緒に行動している。
田所麻美 / 石橋杏奈(いしばしあんな)
敦史とは幼なじみの女の子。彼女の家庭は何かと問題が多く、
父親のドラッグ使用が原因で両親が離婚した。
私の気持ちを理解してくれるのは敦史だけと信じており、彼を唯一の心のよりどころとして頼りにしている。
中川沙良 / 桜庭ななみ(さくらばななみ)
中学3年生の時の芽衣のクラスメイト。普段は地味でおとなしく、どんなことにも奥手なイメージがあるが、
実はプライベートでゴスロリファッションをしてバンドの追っかけをするなどの隠れた性格を持っている。
もちろん周りの人はこのことをほとんど知らない。
藤原夏樹 / 柳下大(やなぎしたとも)
芽衣の中学2年・3年の時のクラスメイト。学校では“ナツ”と周りから呼ばれている。
サッカー部に所属しているスポーツマン。
敦史とは小学校から今まで長いつきあいがある。
中西優梨 / 鈴木かすみ(すずきかすみ)
芽衣とは中学2年3年の時にクラスメイトだった。
いまでも芽衣とは親友として仲良くしている。
常に成績が良くまじめな性格の為、いつも周囲に気を配る学級委員長タイプ。
神谷充 / 田島亮(たじまりょう)
芽衣とは中学2年3年の時にクラスメイトだった。
学校では“ミツ”と呼ばれている。
クラスのムードメーカー的な明るいキャラクターで、学校さえ終わればあとはバンドに命を捧げる情熱家。
竹宮春菜 / 岩田さゆり(いわたさゆり)
芽衣が心から信頼している2コ上の姉。
妹を持つ姉らしく、いつも芽衣のことを想う優しい姉である。
竹宮寿久 / 甲本雅裕(こうもとまさひろ)
芽衣の父親で、根っからの真面目な性格で曲がったことが嫌いな心優しい性格の持ち主。
森崎孝道 / 小木茂光(おぎしげみつ)
大叶神社の宮司を務めている男。
夏実が入院したことをきっかけに敦史を預かることになるのだが…。
竹宮幸子 / 渡辺典子(わたなべのりこ)
芽衣の母親で、我が身より娘たちのことを一番に考える心優しいお母さん。

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