赤い糸
[第11話]
02/28放送

敦史(溝端淳平)の母・夏実(山本未來)から突然の謝罪を受けた芽衣(南沢奈央)。夏実が言うには、芽衣の実の母・石川マチ子(山口紗弥加)が死んだのは自分のせいらしいのだ。

家に帰った芽衣は、幸子(渡辺典子)に夏実から言われた話をする。そして、マチ子が死ななければならなかった理由を尋ねた。
幸子は“封筒”を芽衣に渡した。16歳になった芽衣へ書き残した実の父・春生(浜田学)が書いた手紙を渡す。封筒には「竹宮芽衣様」と書かれていた。手紙には、自分が麻薬で逮捕されたことや母親が死亡したことの真実が書かれていた。そこには、芽衣の幸せを願う言葉も添えられていた…。

一方、夏樹(柳下大)と優梨(鈴木かすみ)はよく話し合い、一緒に、産婦人科を受診することにする。
夏樹たちに呼び出され、芽衣たちはいつものお店に集合した。夏樹と優梨がみんなに決意を語る。2人が考え抜いて出した結論は「出産」だった。

また、美亜(岡本玲)は心配だったミヤビ(平田薫)を愁(若葉竜也)のグループから抜けさせる決意をする。ミヤビも美亜と一緒に更正することを決め、愁と別れを告げた…。
その直後、愁たちのグループは警察に取り押さえられる。
愁たちが逮捕される様子を、村越(松田賢二)が車中から見ていた。しかし助けようとせず、車の窓を閉めるとその場を走り去ってしまう。それを見た愁は、自分がただ利用されていたことに気づく…。

そんなある日、芽衣は中学校で沙良と会っていた。
沙良はまだ記憶は戻らないものの、自分の携帯電話に送信していた「明日の私へ」というメール・フォルダを見て、自分の過去を知ったと言う。その後、母親から“事件”のこともすべて聞いたが、それでも芽衣に会いたかったと、沙良は話した。
沙良は、「なぜ敦史と別れてしまったのか」と芽衣と訪ね、「芽衣と敦史は赤い糸で結ばれていると、本当に思っていた」と話す…。

ちょうどその頃、敦史は沙良からの宅配便を受け取っていた。中には、沙良の携帯電話が入っていた。沙良からの手紙を読み、携帯の「赤い糸」というフォルダーを開く…。そこには、沙良が書いていた、中学時代の敦史と芽衣のことが切々と書かれていた。

その後、芽衣は夏実が入院する病院を訪ねていた。会いに来た芽衣に謝る夏実。
そんな夏実、芽衣は「恨んでいない」と言う。そして、「自分の幸せより人のことを考える優しい息子さんを産み育ててくれた夏実に感謝している」と気持ちを伝えた。「これからは、前を向いて生きてください」芽衣の言葉に、夏実はリハビリセンターに戻ってもう一度頑張ることを決意する。
その夏実と芽衣のやりとりを、麻美(石橋杏奈)は陰でずっと聞いていた…。

芽衣が見舞いに来たことを夏実は敦史に話す。それを聞いた敦史は麻美に自分の本当の気持ちを伝える。すると、麻美は「はじめて気持ちを言ってくれた」と微笑み、「自分はもう大丈夫」と敦史を送り出した。

走って病院を出た敦史は芽衣のもとへ急いだ。そして、芽衣を見つけるとしっかりと抱きめ、自分の本心を伝える。

それを聞いた芽衣は「わたしは運命を信じるよ」と微笑んだ。《完》



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02/28 第11話

キャスト
竹宮芽衣 / 南沢奈央(なんざわなお)
どこにでもいるような今どきの普通の女の子。
明るい性格で、学校に行けば友達が集まってくる人気者で、自宅の中でも家族を大切にする優しい女の子。
おまじないを信じる子供っぽい面もあるが、何事に対しても一生懸命で自分がこうと信じたら意志を曲げない芯の強さもある。
西野敦史 / 溝端淳平(みぞばたじゅんぺい)
芽衣と同じ学校に通い中学2年と3年でクラスメイトの男の子。学校のみんなからは“アッくん”と呼ばれている。
母子家庭で育った彼は、自分で何とかしなければいけないという気持ちをいつも持っており、
それが原因なのかどこか大人っぽい。
自分の気持ちも表に出すことはめったになく、周りからはクールな印象を持たれている。
しかしそんな彼も芽衣と出会ってからは、今まで誰にも見せず閉ざしていた心が徐々に開きつつあった。
高橋陸 / 木村了(きむらりょう)
芽衣とクラスメイトの中学3年生の男の子。学校ではみんなから“たかチャン”と呼ばれている。
クラスの中でも一番のムードメーカーで、明るく開放的な性格が周りのみんなに受けている。
パッと見た感じは遊び人だが、恋愛の話になると誰よりもまじめで真剣になる。
芽衣とは中学を卒業してから付き合っていたのだが…。
山岸美亜 / 岡本玲(おかもとれい)
中学生の頃、入学から卒業までずっと芽衣のクラスメイトだった女の子。
性格は常に明るく、見た目は今どきのギャル。常に出会いを求めており、出会いの匂いがすれば誰よりも早く現場へ駆けつける超行動派。
学校外でも芽衣と親友の美亜はいつも芽衣と一緒に行動している。
田所麻美 / 石橋杏奈(いしばしあんな)
敦史とは幼なじみの女の子。彼女の家庭は何かと問題が多く、
父親のドラッグ使用が原因で両親が離婚した。
私の気持ちを理解してくれるのは敦史だけと信じており、彼を唯一の心のよりどころとして頼りにしている。
中川沙良 / 桜庭ななみ(さくらばななみ)
中学3年生の時の芽衣のクラスメイト。普段は地味でおとなしく、どんなことにも奥手なイメージがあるが、
実はプライベートでゴスロリファッションをしてバンドの追っかけをするなどの隠れた性格を持っている。
もちろん周りの人はこのことをほとんど知らない。
藤原夏樹 / 柳下大(やなぎしたとも)
芽衣の中学2年・3年の時のクラスメイト。学校では“ナツ”と周りから呼ばれている。
サッカー部に所属しているスポーツマン。
敦史とは小学校から今まで長いつきあいがある。
中西優梨 / 鈴木かすみ(すずきかすみ)
芽衣とは中学2年3年の時にクラスメイトだった。
いまでも芽衣とは親友として仲良くしている。
常に成績が良くまじめな性格の為、いつも周囲に気を配る学級委員長タイプ。
神谷充 / 田島亮(たじまりょう)
芽衣とは中学2年3年の時にクラスメイトだった。
学校では“ミツ”と呼ばれている。
クラスのムードメーカー的な明るいキャラクターで、学校さえ終わればあとはバンドに命を捧げる情熱家。
竹宮春菜 / 岩田さゆり(いわたさゆり)
芽衣が心から信頼している2コ上の姉。
妹を持つ姉らしく、いつも芽衣のことを想う優しい姉である。
竹宮寿久 / 甲本雅裕(こうもとまさひろ)
芽衣の父親で、根っからの真面目な性格で曲がったことが嫌いな心優しい性格の持ち主。
森崎孝道 / 小木茂光(おぎしげみつ)
大叶神社の宮司を務めている男。
夏実が入院したことをきっかけに敦史を預かることになるのだが…。
竹宮幸子 / 渡辺典子(わたなべのりこ)
芽衣の母親で、我が身より娘たちのことを一番に考える心優しいお母さん。

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