松丸友紀アナが「ゴッドタン」で魅せた、番組史に残る伝説の数々!
2007年4月より本格的なレギュラー放送がスタートした人気深夜番組、テレビ東京系『ゴットタン』。
目が肥えたお笑いファンをも唸らせる極上の悪ふざけは業界内外から高い評価を得ており、出演者・スタッフ皆が"一生に何度もある番組じゃない"と断言するほど、キャスト全員が特別な想いで情熱を注ぎ続けている数少ない番組の一つである。

ゴッドタン』のレギュラーを務めるのは、おぎやはぎ劇団ひとり
彼ら三人を中心に、とんでもなく大きな笑いの渦が蠢いているのだが、もう一人同番組に欠かせない存在として忘れてならない人物こそ、テレビ東京アナウンサー・松丸友紀

番組内では"松丸エンジェル"と称され、紅一点司会進行役として男性芸人達を取りまとめる役割を担っている。
しかし、松丸友紀の『ゴッドタン』への貢献度はあまりにも大きい。
彼女自身同番組をこよなく愛し常に全力で臨んでいるのも確かだが、それ以上におぎやはぎ劇団ひとりからは女子アナとは思えないぞんざいな扱いを受けるシーンを多々目にするのだ。

昨今、女子アナが局の私物化しタレント同然の振るいを見せる場面は、もはや珍しくなくなった。
だが松丸友紀が番組内で見せる行動・扱いっぷりは他の比ではない。

まず、"大江(麻理子)や大橋(美歩)みたいにはなれない"と会社の先輩に言われた事を踏まえ、ゴッドタンメンバーが立ち上がった企画「松丸プロデュース王決定戦」。

松丸友紀の今後が託された、彼女にとっては一大企画。
おぎやはぎ劇団ひとりバナナマンの5人がドン・キホーテで売られている商品を使い彼女を変身させる内容だったが、開始早々
「私ってどのくらい可愛いですか?」
松丸友紀バナナマン日村勇紀に尋ねた。すると
「本当にもう"中の中"じゃない? 見事にど真ん中だよ。女性が100万人いるんだったら、ッタリ50万人目が松丸だよ」
と女のプライドを一瞬にしてぶった斬る回答が返ってきたのだ。

さらに、日村勇紀がプロデュースしたトミーフェブラリー風の格好を着させられた後には、
「(私を)"性の対象"としてしか見てない」
と自意識過剰な発言でNGを出し、次の小木博明プロデュースの時寝間着のような服を着て、設楽統から
鳥居みゆきみたい」
と振られると、嫌そうな表情を見せながらも
「ヒットエンドラーン! ヒットエンドラーン!」
と全力でモノマネを披露してみせた。

その後も設楽統プロデュースのウェディングドレス、劇団ひとりプロデュースのマトリックスも完璧にこなし、気に入らなかった理由の"性の対象として見られてる"もテッパン化。
彼女のように、自分が中心の企画を丸々一本持たせてもらい、自分で自分をオイシくするスキルを持ったアナウンサーは他に存在しないだろう。

現在では視聴者も見慣れた"松丸イジり"であるが、これは既に番組開始当初から行われていたものだ。
特に酷い言われようだったのが、2007年8月に放送された「私と紅茶とゴッドタン」という企画。

ゴッドタン』の視聴者層は殆ど男性で女性からは"見向きもされてない"との前提のもと、松丸友紀がメインとなり『グータンヌーボ』的ガールズトークを繰り広げようと編み出したもの。
とはいえ、"ガールズトーク"のお相手はいつも通りおぎやはぎ劇団ひとり。まともなトークが成立するわけもなかった。

松丸友紀イチ押しのヘルシースイーツを口にした時には、
「いやらしい口してるわ〜」
「キッタナイ女ねー」
と男性芸人たちから早速エンジン全開で詰られると、
「お前ブスじゃねぇ」
「子供のキンタマみたいな顔」
と執拗にルックスをバカにされ、あげくの果てに
「もう(スイーツ)紹介しない」
と仕事放棄にまで至った。三年以上前から、松丸友紀は類を見ない一線を画した存在の女子アナであったことが窺える。

また、先程鳥居みゆきを完コしたネタを見せた場面に触れたが、ネタ絡みで言えば松丸友紀が"コマネチの名手"と名付けられたことも忘れてはならない。

2009年7月放送の「ドスベリサミット」での1シーン。
おぎやはぎから、松丸友紀が"コマネチの名手"であるとムチャ振りをされると、迷うこと無く
「コマネチッ!!」
と股を大きく開き昇天したような表情で、本家をも上回る全力のコマネチを披露した。
すすんでコマネチを行うことでゲストの羞恥心を取り払う目的のはずだったが、むしろゲストにとっては笑いのハードルが上がりありがた迷惑だったかもしれない。

他にも、東京03角田晃広がマジ歌CDデビューする際、レコーディングスタジオへ松丸友紀が応援で駆けつけた時には、「芸人マジ歌選手権」での審査員と同じように牛乳を口に含んだ状態で角田晃広の生歌を聞くことに。
しかし、あっさり牛乳を噴出してしまった。

アナウンサーに牛乳を口に含ませること自体、見方によってはキワドいお宝シーンとなるが、口からバケツに吐き出すシーンを流された女子アナは前代未聞だ。

DVD発売記念恒例「アイドルにおっぱい見せてもらえ!」企画では、"松丸のおっぱいチェック"と称して彼女が背後からグラビアアイドルのおっぱいを鷲掴み。
あわやポロリ寸前まで揉みくちゃにするのがお約束となっている。
同企画最多出場の手島優とは、相撲で対決したりチャンバラでたたき合ったりとタレント顔負けの体を張るシーンも目にすることも出来る。

確かに、同局の大江麻理子大橋未歩ほど華があり、潜在視聴率が高いわけではない。
ルックスが"中の中"だという指摘も、あながち間違ってないかもしれない。

それでも、笑いを取ることに心底貪欲で人気芸人たちと対等にやりあっていけるという面では、テレビ東京の先輩アナは勿論、好感度No.1アナ・高島彩をも凌ぐと言っても過言ではない。

当ページでは、松丸友紀という一人のアナウンサーの魅力が伝わるよう彼女が残した"伝説"を紹介してきたが、言ってみれば『ゴッドタン』そのものが伝説で、彼女もその一員として毎回毎回加わっているわけだ。

たとえ会社の先輩から"大江や大橋みたいにはなれない"とダメ出しされたとしても、むしろ逆手に取って他の追随を許さない、松丸友紀という独自の女子アナ像を今後も築き上げてくれるに違いない。
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